九月一日〜朝から晩まで~
「…そんなの。
あっちの砂浜に、
いくらでもあるんじゃね?」
「行こう!
カニさん捕まんなくてつまんないから、
行こう!」
「…へーへー。
ごめんなさいね」
「ほんと思ってないこと、
言わない方がいいよ!?
すっごい顔出てる。
不愉快!」
言わなくていいことを言い過ぎるのと、
どちらがマシだろうか。
しかしまた、手を引かれている。
こんなに怒っていて、
セクハラで訴えられたらたまらない。
気づかれぬよう、そっと離した。
そうしたら不機嫌に振り向き、確保された。