九月一日〜朝から晩まで~


いじめの事実はないとその担任が言ったところで、
親が信じられないのは当然だと思う。

実際我が子は、
学校に行こうとしない。

「気付いてないと思うよ?
昨日の夜、
今日も学校行かないって言ったら、
ヒステリー起こしてたしぃ」

紗良の普段通りの笑顔が、
やけに痛々しく砂浜に映える。

「朝、起きた時、
もう仕事でかけちゃってたもん。
紗良、家にいると思ってるんじゃない?」

「…そうか。
でも学校から来てないって、
連絡行ってるかも…」


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