九月一日〜朝から晩まで~


言わされた体のままで、
居心地が悪い。

「…なにされても、
知らねぇからな…」

脅すようなしなくてもいい予告にも、
体の下にある紗良は微笑み、
待ち焦がれた熱い溜息を漏らす。

いまさら本気になっては不味い気持ちと、
慰め合いでは済まないと思う心が、
葛藤する。

ひどく、胸が軋んだ。

「アオくん、無理…?
スイッチ入れてあげよっか…ほら」

紗良に手を引かれ導かれた足の間は、
シャワーの後とは思えないほど熱く濡れている。

「責任、とって…?」

「くそ…っ」

寂しがり屋の少女の変貌に、
気が狂いそうだ。


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