歌い手ですが何か??
恋とか青春とかってさ、してみたいじゃん。


でもさ、失恋したら精神的に死亡確定じゃん。


だから私は保証を付けます。

本命と予備。


幸運なことに私には幼馴染みが2人いる。


そして2人とも男。


まぁどっちかダメでももう1人いるじゃん。


今年、高校生活始めます。

始めの1年。

受験終わったし…恋愛1本で。


出雲 薫、
今年は頑張ります!!



私の家は代々この桐生高校に入ってるらしく、唯一の兄妹である兄は音楽部の部長を務めていたらしい。

というわけで私も音楽部に入れと言われた。


でも私は写真部に入りたかったんだけど親に反抗する気もない。

まぁ肝心なのは青春だよ青春。


よき青春を送れればそれでよろしき。


まあ見た目が可愛いとかそんなことはないんどけど黒髪ショートに漆黒の瞳、中学校のときについたあだ名は『日本人形』だった。

遊んでた友達は『こけし』とよばれ、遊んでくれなくなった。

まあ『こけし』より『日本人形』の方が可愛いでしょ。


いつも通り幼馴染みのアイツらも巻き沿いにしてやる。

…はずだったけど実は私、この高校が第一志望校だった訳ではありません。


ここ桐生高校は私立なんです。

アイツらは朔日高校といって公立高校に行きました。


私も行きたかったな…


とか思いながらそこまで気にせず家を出た最初の登校日。


まぁね知り合いとかいませんよそんな簡単に…

クラスが貼り出されてた。

私は1人、人山を抜けて私の名前を必死に探した。


1年2組。


思ってたやつと違った。

高校はA組~10クラスくらいあって、英語なんだろうと思ってたけど意外と普通に数字で意外と少なくて6組までしかなかった。

この高校は基本受験で落ちた人が来るとこ。

なのに同じクラスになれたのが嬉しいのか近くの化粧濃い目の女子が半泣きで抱き合ってた。


こんな気違いと仲良くなれる気がしない。

靴を履き替えて騒がしい階段を無言で3回までのぼり、教室で知り合いのいない空間に1人のこされた。


楽しくない。

部活は明後日から体験が始まる。


体験とかの前にどーせ入るのであれば他の部活で遊びたいと思った。


バレー部
バドミントン部
水泳部
ラグビー部
サッカー部
バスケ部
卓球部
弓道部
総合運動部

写真部
放送部
美術部
茶道部
華道部
企画部
化学部
奉仕部
ダンス部
総合文化部
吹奏楽部
軽音部
音楽部


ふーーーん…


割と部活動に恵まれている高校の中、私は…


実際にしてみたいと思わないやつをしないと。


したいと思っても私は音楽部なんだもん。


運動部したくないな…

運動部にしよ

弓道とか割と楽しそう…


だけど弓道をしたらいけないんだ私、弓道部に入りたくなっちゃうかもしれないから。


じゃあなんとなくバレー…?かな。


中学の時に友達と一緒に入ったバトミントン部はその友達を中心に私はイジメに合っていた。


バトミントンは嫌。


運動部が嫌な理由もそこからきているんだと思う。

まぁどうでもいいけど。


体験1日目はバレー部に入った。


普通のバレー部って感じかな。

なんともいえない無言感が嫌で苦痛だった。


4日目にしてクラスでグループができてきている。


私は入ってないけど。

私は私グループだからいい。


今日は暑かったから体験は水泳部に入った。


プール道具も持って。


でもプールには7月からしか入れないらしくすごく恥をかいた。


金曜日

部活動なんとか会


早い…

もうちょっとは体験あってもいいのではないか、って思ったけどこれが高校の普通なのかもしれないからノーコメントでスルーした。


文化部は入部書を提出しないといけないらしい。

運動部は入部届らしいけど。


先生の話長くてお尻が痛くなった。


提出期限は1週間。

提出した日から活動するらしい。


じゃあギリギリまで帰宅部で。


1週間ろくなことなかったな。


アイツらはどうしてんだろうか。


もう彼女とかできちゃったりして。


土曜日。


久々の休日

嬉しい…


私の家で勉強会オハナシカイってやつ。


友達など中学校の半ば辺りからいない。


もしかしたら『こけし』が人生最初で最後の友達かもしれない…


幼馴染みのレイとケンだ。


「勉強どう??」

レイが話しかけて、

「いやまだ勉強進んでねぇわ。」

ケンが突っ込む。

「いやお前ら同じ学校だろ。」

そして私も上に同じく突っ込みポジション。


3人でいるときは基本自然体。


いつかは恋に発展して、、、

略奪愛に燃えて、、、


って妄想してる。


まあ今の関係でその発展はあり得ない。


「朔校は可愛い子はいたー?」

私が気になるポイント。

私達に気づかいなど存在したことがあるだろうか。

迷いなくきく。

「まあもちメンツ変わんねぇよな」

確かに朔日高校の半数は我々の母校である中学校からがほとんどでその他はあまりいない。

強いていうなら隣町の中学校からの人。

でもそれは約5キロほど離れているからほぼいない、てかもはや中学校より人口は減る。

ベットに座ってるケンはスポーツ男子だけど色素が薄く、肌が白いもはや病的。
染めてもないのに黄茶髪で髪の毛は短め。

「…グオォォォォオ!!」

わざとらしくレイがいびきをした。

構ってほしいアピール笑。

まあこれも気づかいない私達だからできるいいとこの1つ。


レイは黒髪で肌は健康体って感じの肌色で色的にほぼ私と同じ、髪は長めでジェンダレス男子を目指してるんだって。


可愛いレイはモテる。


この前した心理テスト

結果
『女性脳あざとい系男子』

だった。


「あれ、レイきゅんは寝てるのかなぁ。」

「起きてまぁすよ?」


可愛い、

まさに癒し。

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