天才策士は一途な愛に跪く。
驚いた私は、気づけば知らぬまに隣に立っている長身の男性を見上げた。
「嘘・・!?」
暗闇の中で確かに目があった瞬間に、私は大きく目を見開いた。
「・・山科くん?」
動揺を隠せない私の顔を見て、聖人は落ちついた顔で私を見下ろす。
「お帰り。森丘さん。早かったね・・。」
いつの間に・・。
「どうやって見つけたの?」
聞きたいことは山ほどあるのに、
私は黙って彼の中性的な美しく整った顔を見つめていた。
「別に・・。暗がりでも、僕は君を見つけられるんだけどね。」
私は目が合ったまま、紡がれた彼の直球で投げられた言葉にかっと頬を染めた。
嘘っ。駄目だ。絶対今の見られたら丸わかりだわ。
暗がりで良かった・・。
分かりやすいくらいのリアクションをしてしまっていた。
「どうやってここに。
さっきはあんなに、、離れたとこにいたのに!?」
「君が戻って来てくれたから・・。
すぐに見つけられるんだ。
僕は君を見つけて、すぐにここに来たんだよ。」
大きな綺麗な瞳は暗がりでも輝いていた。
「すぐに、他の人に取られちゃうからね・・。」
吸い込まれそうなその琥珀色の瞳はわたしへとゆっくりと降りてきた。
私の視界に影が出来る。
目を開けたまま、肩を掴まれて視界が遮断されていく・・。
「そんな、なん・・・んんっ・??」
唇に柔らかく温かい温度を感じた。
壁に身体を押し付けられた驚愕の表情で目を大きく見開いた。
なに!?
いま、何を・・。
一瞬離れた唇が、さっきまで私の唇と合わさっていたことを知らせるように
眼前に聖人の唇と、切なそうな潤んだ茶色い瞳が映る。
「山科くん??今のって・・。」
混乱した私は涙目で彼を見上げると、
次の瞬間に再び熱い唇が重なり言葉は塞がれてしまう。
心臓が持たないくらいに早鐘を打ち付けて、
荒くなる呼吸をもて余して眉を寄せる。
「・・っ、君だけだよ。
僕に、生きててもいいんだって思わせてくれたのは。
君がいたから、僕はっ・・。だから僕は!!」
その言葉に私は閉じてた瞳を開けて、聖人を見上げた。
高まる身体に走る激しい動悸と、苦しそうに吐き捨てる聖人の声が耳に響く
甘い香りと、重なる柔らかさに取り乱されていた。
被さるような激しい口づけに腰が砕けそうになる。
柔らかい唇はそっと離れて、私を切なそうに見下ろす聖人の頬を震える指先で触れた。
「何で・・?私は何もしてない。
だけど私もそう・・会いたかった。」
貴方に会えて、私は狂おしく誰かを思うことを知った。
初恋ってみんなきっとそう。
彼は、苦しそうな表情で私の指をぎゅっと強く握った。
私はその指先に走った痛みが少しだけ嬉しかった。
「会いたかったの。・・ずっと。ビジネスでも、何でもいいよ!!
どんな形でも。貴方が望んでくれるなら、私は山科くんの側にいたい・・。」
「嘘・・!?」
暗闇の中で確かに目があった瞬間に、私は大きく目を見開いた。
「・・山科くん?」
動揺を隠せない私の顔を見て、聖人は落ちついた顔で私を見下ろす。
「お帰り。森丘さん。早かったね・・。」
いつの間に・・。
「どうやって見つけたの?」
聞きたいことは山ほどあるのに、
私は黙って彼の中性的な美しく整った顔を見つめていた。
「別に・・。暗がりでも、僕は君を見つけられるんだけどね。」
私は目が合ったまま、紡がれた彼の直球で投げられた言葉にかっと頬を染めた。
嘘っ。駄目だ。絶対今の見られたら丸わかりだわ。
暗がりで良かった・・。
分かりやすいくらいのリアクションをしてしまっていた。
「どうやってここに。
さっきはあんなに、、離れたとこにいたのに!?」
「君が戻って来てくれたから・・。
すぐに見つけられるんだ。
僕は君を見つけて、すぐにここに来たんだよ。」
大きな綺麗な瞳は暗がりでも輝いていた。
「すぐに、他の人に取られちゃうからね・・。」
吸い込まれそうなその琥珀色の瞳はわたしへとゆっくりと降りてきた。
私の視界に影が出来る。
目を開けたまま、肩を掴まれて視界が遮断されていく・・。
「そんな、なん・・・んんっ・??」
唇に柔らかく温かい温度を感じた。
壁に身体を押し付けられた驚愕の表情で目を大きく見開いた。
なに!?
いま、何を・・。
一瞬離れた唇が、さっきまで私の唇と合わさっていたことを知らせるように
眼前に聖人の唇と、切なそうな潤んだ茶色い瞳が映る。
「山科くん??今のって・・。」
混乱した私は涙目で彼を見上げると、
次の瞬間に再び熱い唇が重なり言葉は塞がれてしまう。
心臓が持たないくらいに早鐘を打ち付けて、
荒くなる呼吸をもて余して眉を寄せる。
「・・っ、君だけだよ。
僕に、生きててもいいんだって思わせてくれたのは。
君がいたから、僕はっ・・。だから僕は!!」
その言葉に私は閉じてた瞳を開けて、聖人を見上げた。
高まる身体に走る激しい動悸と、苦しそうに吐き捨てる聖人の声が耳に響く
甘い香りと、重なる柔らかさに取り乱されていた。
被さるような激しい口づけに腰が砕けそうになる。
柔らかい唇はそっと離れて、私を切なそうに見下ろす聖人の頬を震える指先で触れた。
「何で・・?私は何もしてない。
だけど私もそう・・会いたかった。」
貴方に会えて、私は狂おしく誰かを思うことを知った。
初恋ってみんなきっとそう。
彼は、苦しそうな表情で私の指をぎゅっと強く握った。
私はその指先に走った痛みが少しだけ嬉しかった。
「会いたかったの。・・ずっと。ビジネスでも、何でもいいよ!!
どんな形でも。貴方が望んでくれるなら、私は山科くんの側にいたい・・。」