お誕生日おめでとう〈1〉
遥斗「優乃は、渡辺のこと知ってるだろ?」
優乃「知ってるけど、どうして?」
声が震えそう。怖すぎるよぉ。
遥斗「俺は、渡辺のことが好きなんだ。」
優乃「・・・」
遥斗「今日は俺の誕生日パーティーに呼んだんだけど、友達がドタキャンしたっていう話にしてある。」
優乃「・・・」
遥斗「でも、会話が上手く繋がらないんだよ。」
遥斗は顔の前で手を合わせて、言ってくるんだ。
遥斗「お願いします!横にいて、会話を上手く繋げてほしいんだ。出来れば、告白までしたい。」
嫌だ...やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだーーっ!
泣きそうになってくる。
優乃「あの、ちょっとトイレ・・・」
遥斗「え、あ、うん。先行ってる。」