逃げないでよ、望月
お、おおおぅ、望月!!あの望月からのお誘いか…!!
いっやなんでこんなに全てが可愛いんだろう…
声もかわいいしもしかして天空から降りてきちゃった天使なんじゃない?
いやいやはやく返答しなきゃ返答(1秒)
「も、もちろん〜!!一緒に行こう〜!!」
「ありがとう!」
なんかうれしいな…こういうの、あんまりやったことないから羅衣以来かも、、
「へへっ」
「かわいいですちかさん」
少し前にいる羅衣はそんなふざけたことを言っちゃって。
しかし今のへへっはさすがに変態ぽかったって後悔しますね、はい
にやけてたし、はい
「ほんとそろそろ行こうね〜余裕もっていきたいわ教室!」
「羅衣…ごめんなさいでした…
さっいこ!望月も…!」
「う、うん!」
こうやって話して顔が赤くなっている2人を見て、にやにやする羅衣たまでした、、
………………………………
「ややっ、うちの学校の下駄箱とは思えないほどの人の量ですなー、まああの道でちかともっちーが数分喋ってればねえ?そりゃ広まるよねえ?」
「望月はほんとうに影響力大なんだね…、思い知る1日だ」
「俺、藤堂のためにがんばんなきゃ」
「??羅衣、望月なにをがんばるの?へるぷ」
「私もよくわからないけどちかにとっていいことよ」
「ならいっか」
望月は意外と変なところがあると知って、靴をいれて上履きを出す。
実は今までなんで私は藤堂の'と'なんだろうと思ってた。
下駄箱の位置は望月の隣の位置がいいと思い始めてたの。話すきっかけ!ほしかったの!
でも今一応羅衣のおかげで一緒に教室に行こうとしているから、これはこれでありだ!と思えている、、
望月の'も'で、彼の下駄箱の位置は1番下。いつも取りにくそうでかわいそうなんだけど、それもまたかわいいんじゃないかと思っている。
それに、、今ならばれずに見放題ってやつなんだと気づいた、、しかも!!レアな頭のてっぺん!!背が高めではないとはいえ、男の子なのでまだ見えないでいたのだ、、
こんな見続けてもあきないひといる?こわ、、もはやこわ、、、芸術作品なのかな
望月に穴が開きそうなくらい見てたのかも。望月が止まってることに気づかなかった。
「藤堂、、、視線感じるんだけど…なんか「うっ、、わああごめんなさいごめんなさい!!!ごめんね望月!!羅衣!!!!いこっか!!」
「お?」
そして私は恥ずかしすぎて大慌てで羅衣の腕を掴み階段を登って教室に向かう。
「え、ちょ、ああ…」
そう、かわいいかわいい望月を置いて。
「ああ、仲良くなるチャンスが…」
望月は人だらけの下駄箱に置いてけぼりにされてそうつぶやいた。