時を繋ぐ真実の物語<「私の獣」番外編>
その夜。
オフホワイトの夜着に着替えたアメリが寝室に行くと、カイルはすでに眠っていた。
シーツにくるまることなく、体をベッドの上に投げ出した状態だ。胸もとのはだけたシャツに、絨毯の上に投げ捨てられた上衣。どうやら日々の政務で疲れ果て、着替えを終える前に力尽き、そのまま突っ伏してしまったようだ。
(まるで、子供みたい)
無造作な寝姿にすら、愛おしさが込み上げる。横になるカイルの脇に腰かけ、その滑らかな頬をそっと撫でた。
すると突如腕を引かれ、あっと思ったときにはもう、アメリはカイルの胸の中にいた。
「……起きていらしたのですか?」
「当たり前だろう。お前が来るのを、ずっと待っていた」
枕もとの燭台の灯だけが揺らめく、薄明りの中。まるで何かにせっつかれたように、顔中に落とされるキスの雨。
着替えたばかりの夜着の前ボタンに、あっという間に手がかけられていく。
いつも以上に激しく体を求めようとするカイルに、アメリは面食らう。
「……カイル様、どうかされましたか?」
「どうもしない」
「でも、いつもと様子が……、あっ……」
あえなく前ボタンは全て解放され、晒された敏感な部分を強く口に含まれた。
体をくねらせたアメリの視界に、薄暗闇の中、胸もとからこちらを見上げる鋭い瞳が映る。
オフホワイトの夜着に着替えたアメリが寝室に行くと、カイルはすでに眠っていた。
シーツにくるまることなく、体をベッドの上に投げ出した状態だ。胸もとのはだけたシャツに、絨毯の上に投げ捨てられた上衣。どうやら日々の政務で疲れ果て、着替えを終える前に力尽き、そのまま突っ伏してしまったようだ。
(まるで、子供みたい)
無造作な寝姿にすら、愛おしさが込み上げる。横になるカイルの脇に腰かけ、その滑らかな頬をそっと撫でた。
すると突如腕を引かれ、あっと思ったときにはもう、アメリはカイルの胸の中にいた。
「……起きていらしたのですか?」
「当たり前だろう。お前が来るのを、ずっと待っていた」
枕もとの燭台の灯だけが揺らめく、薄明りの中。まるで何かにせっつかれたように、顔中に落とされるキスの雨。
着替えたばかりの夜着の前ボタンに、あっという間に手がかけられていく。
いつも以上に激しく体を求めようとするカイルに、アメリは面食らう。
「……カイル様、どうかされましたか?」
「どうもしない」
「でも、いつもと様子が……、あっ……」
あえなく前ボタンは全て解放され、晒された敏感な部分を強く口に含まれた。
体をくねらせたアメリの視界に、薄暗闇の中、胸もとからこちらを見上げる鋭い瞳が映る。