親友だから 【 短編小説 】
夢…………だったの…………?
いや、そんなわけない。
たしかに私、バス停にいた………………。
私はわけがわからないまま、とりあえず席を立ち、由実と一緒に教室を出た。
「なつきぃ大丈夫?」
「え?…………うん、大丈夫…………」
「…………そぉ?」
「うん」
「……ねっ!もうすぐ夏休みだよ!今年もプールとか行く!?」
…………さっきと同じ会話…………!?
「…………えっ…………と…………うん。………………新しい水着…………買おうかな…………」
「え!じゃあ私夏樹の水着と色違いのやつ買おうかな!」
「!!」
やっぱり、さっきと同じ………………。
由実はさっき起きたこと……覚えてないの?
というか、私が何かおかしいの?
…………こんなこと…………ありえない…………。