親友だから 【 短編小説 】
ホームルームが終わり、みんなが帰っている見た事のある風景。
というか、さっき見た…………風景?
なんで私、教室にいるの…………?
「夏樹っ!」
「えっ」
由実が顔を近づけてきて、私を呼んだ。
「どうしたのよ?」
「………………ゆみ…………なんともないの…………?」
「ん?何がよ?」
「何がって…………さっき…………」
「さっき?何かあったっけ?」
由実は、何事もなかったかのような顔をする。
うそ。
なんで?
さっきまで確かバス停にいて
由実が黒いパーカーの男に…………
それで…………
由実が………………
…………ど、…………どう………………なってるの………………?