暴走族の姫 Ⅱ
優喜side
バタバタバタバタ
「月冴さん!!!悠は!!?」
俺は、月冴さんに掴みかかる勢いで悠の容態を聞いた。
「こいつが悠の男か?」
月冴さんの後ろにいたでかい男が、俺の前に立った。
俺は180cmぐらいなのでそれよりでかいこの男は一体何cmあるのだろう…。
「あぁ。優喜だ。ここらへんを仕切ってる暴走族のリーダー。優喜、こいつは俺の友人で珠兔。」
月冴さんの紹介のあと珠兔と呼ばれたその男は、舐めるように俺を見た。
それと同時に慌てた様子の医者と看護師が分娩室から出てきた。
「哀堂 悠さんのご家族の方いらっしゃいますかー!!」
そう呼んだ医者と看護師が手に持っていたのはストレッチャーになっている保育機2つで。
その中には
愛らしい男の子と女の子が幸せな泣き声を上げていた。
「男の子の方は至って健康なのですが、女の子の方の心音が気になりますので今から検査を行います。付き添われますか?」
女の子に心臓疾患があるかもしれない。
俺と悠の子に。
様々な複雑な感情が湧き上がってきて、俺は内心パニックだった。
「俺が付き添います。」
そう言ったのは月冴さんでどうやら珠兔も着いていくみたいだ。
兄貴がいたらこんな感じなのかなとふと思う。
「お前は今は悠の方をたのむ。こっちは任せろ…。」
そう言った月冴の顔は人生で今まで見たことのない決心の顔だった。
バタバタバタバタ
「月冴さん!!!悠は!!?」
俺は、月冴さんに掴みかかる勢いで悠の容態を聞いた。
「こいつが悠の男か?」
月冴さんの後ろにいたでかい男が、俺の前に立った。
俺は180cmぐらいなのでそれよりでかいこの男は一体何cmあるのだろう…。
「あぁ。優喜だ。ここらへんを仕切ってる暴走族のリーダー。優喜、こいつは俺の友人で珠兔。」
月冴さんの紹介のあと珠兔と呼ばれたその男は、舐めるように俺を見た。
それと同時に慌てた様子の医者と看護師が分娩室から出てきた。
「哀堂 悠さんのご家族の方いらっしゃいますかー!!」
そう呼んだ医者と看護師が手に持っていたのはストレッチャーになっている保育機2つで。
その中には
愛らしい男の子と女の子が幸せな泣き声を上げていた。
「男の子の方は至って健康なのですが、女の子の方の心音が気になりますので今から検査を行います。付き添われますか?」
女の子に心臓疾患があるかもしれない。
俺と悠の子に。
様々な複雑な感情が湧き上がってきて、俺は内心パニックだった。
「俺が付き添います。」
そう言ったのは月冴さんでどうやら珠兔も着いていくみたいだ。
兄貴がいたらこんな感じなのかなとふと思う。
「お前は今は悠の方をたのむ。こっちは任せろ…。」
そう言った月冴の顔は人生で今まで見たことのない決心の顔だった。