暴走族の姫 Ⅱ

それから数ヶ月、男の子の方は生まれて一週間で退院して、当分は俺の両親が面倒を見る事になった。















悠の検査の結果は、やはり脳死に近いとされた。
















でも、可能性がある限り、ドナーには出さないと結論を出した。















女の子は、やはり先天性心疾患で、心臓が悪く
3ヶ月は入院して様子を見ることになった。















男の子の方は悠に似て、女の子の方は俺に似てると周りは言う。














けど、俺はどちらも分け隔てなく可愛いとこれが我が子なのだと実感していた。















一週間前、俺は悠がめを覚まさないことに対して気持ちを沈め、飲まず食わずでいたため














倒れた。















その倒れた夢の中で、悠に出会ったのだ。















「ゆき?私はちゃんと子供達を産んだよ?

次は優喜の番でしょ?

仲間達もいる。

大丈夫。

私はちゃんと目を覚ますから。

それまで子どもたちをお願いします。」

















悠は既に母親の顔をしていた。
















それから俺、俺達は勉強を重ねて医学部に合格し、これから医師になる為の勉強を始めることができる。















皆、死骸と化しながら勉学に励んでいた。














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