暴走族の姫 Ⅱ
挨拶が終わり、俺はみんなの輪の中に入った。















「悠さんも喜んでいるんじゃないですか?」















そう言って少し微笑む沙羅は脳外科医になる予定だ。
















「絶対に俺達で3人を守ろうね。」
















一緒にそう強く誓った麗は小児科医を目指すようだ。
















「優喜も、俺たちを、頼って。」
















心配そうな顔で見つめてくる蘭は整形外科医を目指す。















フッ
















「「「!!!!!!!????????」」」
















「ゆ、ゆきが。笑ったーーーーーー!!!!!」
















麗がその声を上げたと同時に、どんちゃん騒ぎは始まった。















皆によれば、悠が眠りについたあの日から俺は笑うことが無かったという。















元々俺は、全く笑うことなどないと思っていたが、沙羅が悠が来てから俺は変わったと言っていた。















「うるせぇ。」
















それでも、こんな俺を好いてくれる仲間がいる。
















「俺が変われたのはお前達のお陰でもあるんだよ。」















「「「!!!!!!!????????」」」

















そう言うと、皆は顔を赤くさせた。
















沙羅が、赤面させるのは見たことがなかったので、新鮮だった。
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