暴走族の姫 Ⅱ
その後は、各自の自宅へと颯爽と帰って行った。















「あー。」
「うー。」















片付けが落ち着いた頃、可愛い会話が聞こえてきた。















会話と言っても、言葉ではない。

















それがまた、可愛かった。
















「どうした?陽、聖。」
















二人で話していたようだったのが、視線がこちらに向き、二人同時に俺に手を伸ばした。
















陽を先に抱き、聖の点滴の管と鼻についている酸素チューブを引っ掛けないようにそっと抱き上げる。















抱き上げると嬉しそうに手をパタパタとさせた。
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