冷酷な王さまは愛し方を知らない
最初の1時間
漠然と考えていたことがある。
いつか、温かくて心優しい素敵な男性に出会って恋をして。
愛されて結婚して、温かい家庭を作って。
生活が安定して来たら自分で花屋を開いて生活をしたい。
今の花屋は買い付けて販売しているけれど、すべての花とはいかないけれど、少し自分で育てた花を売ったりして。
そんなささやかな夢を抱いていた。
そんな夢の前に、こんな障害が待ち受けているなんて思いもしない。