想うだけの…
入園式 2
恭平はユナを連れて2階へ上がった。
ホールの前では職員が声を張り上げて、保護者たちを誘導していた。
「新入園児さんはお名前が貼ってあるお椅子に座ってください。そのお隣に保護者の方1名お座りください!その他付き添いの方は、恐れ入りますが後方の観覧席にお座りください!」
ホールへ入ると、もう観覧席はほぼ埋まってしまっていた。空いてる席を探していると、あの写真を撮ってくれた女性が座っていた。隣は空席だった。恭平は吸い込まれるように女性の隣の席へと近づいた。
「ここ、空いてますか?」
女性は恭平の方に顔を向けると、にっこり微笑んだ。
「はい、空いてます。」
恭平は軽く会釈をして椅子に座った。
「先ほどは写真、どうもありがとうございました」
「あ、いえ。」
女性は照れたように微笑んだ。膝の上では、彼女に似た可愛らしい女の子がニコニコ笑っていた。
「あの、下のお子さんてお幾つですか?うちの子、ユナって言うんですけどもうすぐ2才で。同じぐらいかな。」
「同じです。11月生まれでまだ1才4ヶ月なんですけど同級生ですね。萌って言います。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします。上のお子さんは、どちらのクラスになりました?」
「うさぎ組さんでした。同じだったりします?」
「いえ、うちはこあら組でした。」
「離れちゃいましたね。」
女性は少し残念そうな顔で微笑んだ。
そうしてるうちに入園式が始まった。
ホールの前では職員が声を張り上げて、保護者たちを誘導していた。
「新入園児さんはお名前が貼ってあるお椅子に座ってください。そのお隣に保護者の方1名お座りください!その他付き添いの方は、恐れ入りますが後方の観覧席にお座りください!」
ホールへ入ると、もう観覧席はほぼ埋まってしまっていた。空いてる席を探していると、あの写真を撮ってくれた女性が座っていた。隣は空席だった。恭平は吸い込まれるように女性の隣の席へと近づいた。
「ここ、空いてますか?」
女性は恭平の方に顔を向けると、にっこり微笑んだ。
「はい、空いてます。」
恭平は軽く会釈をして椅子に座った。
「先ほどは写真、どうもありがとうございました」
「あ、いえ。」
女性は照れたように微笑んだ。膝の上では、彼女に似た可愛らしい女の子がニコニコ笑っていた。
「あの、下のお子さんてお幾つですか?うちの子、ユナって言うんですけどもうすぐ2才で。同じぐらいかな。」
「同じです。11月生まれでまだ1才4ヶ月なんですけど同級生ですね。萌って言います。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします。上のお子さんは、どちらのクラスになりました?」
「うさぎ組さんでした。同じだったりします?」
「いえ、うちはこあら組でした。」
「離れちゃいましたね。」
女性は少し残念そうな顔で微笑んだ。
そうしてるうちに入園式が始まった。