ラブの苦手

タイトル未編集

この話は、島田愛子ことラブが高校二年生の時のお話。
ラブは、吼児、ひろし、クッキー、きららと共に陽昇高校に進学した。
それから約一年が経ち、ラブは吼児と同じクラスになり、部活動にも力を入れていた。
ちなみにラブの部活は新体操部である。
陽昇高校は進学校であるが、体育系の部活も優秀で、ラブは一年生後半から選手に抜擢され、有望な人材の1人であった。
そんなラブにも苦手なことがある。
それは、『恋』。
今回は、そんな話を書いてみようと思います。

清々しい朝…。
ラブは、朝練に出るため自転車をこいでいた。
「今日もいい天気。1日、頑張るぞーー!」
そう言って、校門に入って行った。
体育館の中では、一年生の新入部員がマットなどの用意をしていた。
「新体操を始めて、もう一年経つんだなぁ…。」
一年生が準備をしている側で呟いていると、校庭では1人の男子生徒が黙々とトラックの周りを走っていた。
(あっ、上田君だ…。)
ラブが顔を赤らめていると、後輩の1人がやってきた。
「愛子先輩！どうしたんですか？顔が赤いですよ。」
彼女の名前は青柳絵美。
一年生ながら、今度の大会で選手として選ばれている子である。
「絵美！びっくりするじゃない。」
「だって、先輩がぼんやりしていると思ったら、いきなり顔を赤くするんですもの。」
「なっ、なんでもないの。それより練習、練習。」