ラブの苦手
ラブは、マットやバーなどを使って準備体操を始めた。
朝練に出てくる者は、大会の選手と一年生部員だけである。
絵美は、ラブの後ろ姿をジーッと見つめていた。
(愛子先輩、かっこいい〜。やっぱり、いいなぁ…。)
絵美は、ラブに好意を持っていたのだ。
準備体操も終わり、それぞれ選手がフロアに出て演技を始めた。
ラブの番がきた。
ラブは、ボールとリボンが得意で、この日はボールの演技をした。
ラブの演技は、ボールに戯れている子犬のように軽やかであり、一年生の中には見惚れている者もいた。
演技が終わり、絵美は急いでラブのところへタオルを持って行った。
「愛子先輩、お疲れ様です。先輩の演技、いつ見ても感動しちゃいます。喜怒哀楽がはっきりしていて…。」
「ありがとう。見ている人にそれが伝わっていれば、演技している方も良かったって思えるの。それより次、絵美の番でしょ。頑張って!」
軽く絵美の肩を叩いて、フロアの外に出た。
絵美の演技が始まった。
絵美の得意手具はリボンとフープで、今日はリボンの演技をしていた。
(絵美もますます女らしい演技になったわ。)
絵美は、この部活動の他に地元の新体操クラブにも所属していたが、そこを辞め今は学校の部活に力を入れている。
約半分の演技を見終わったところで、ラブは校庭の方に目をやると、サッカー部が練習をしている。
ラブは、一人の男子生徒を探していた。
(あっ、いた。頑張ってるなぁ、上田君。)
彼の名は、上田拓也。
ラブと同じクラスでサッカー部所属、一年生の時からレギュラーのスポーツマンでラブの片思いの相手だ。
ラブは、ズーッと拓也を目で追っていた。
演技をしていた絵美がチラッとラブの方を見た。
朝練に出てくる者は、大会の選手と一年生部員だけである。
絵美は、ラブの後ろ姿をジーッと見つめていた。
(愛子先輩、かっこいい〜。やっぱり、いいなぁ…。)
絵美は、ラブに好意を持っていたのだ。
準備体操も終わり、それぞれ選手がフロアに出て演技を始めた。
ラブの番がきた。
ラブは、ボールとリボンが得意で、この日はボールの演技をした。
ラブの演技は、ボールに戯れている子犬のように軽やかであり、一年生の中には見惚れている者もいた。
演技が終わり、絵美は急いでラブのところへタオルを持って行った。
「愛子先輩、お疲れ様です。先輩の演技、いつ見ても感動しちゃいます。喜怒哀楽がはっきりしていて…。」
「ありがとう。見ている人にそれが伝わっていれば、演技している方も良かったって思えるの。それより次、絵美の番でしょ。頑張って!」
軽く絵美の肩を叩いて、フロアの外に出た。
絵美の演技が始まった。
絵美の得意手具はリボンとフープで、今日はリボンの演技をしていた。
(絵美もますます女らしい演技になったわ。)
絵美は、この部活動の他に地元の新体操クラブにも所属していたが、そこを辞め今は学校の部活に力を入れている。
約半分の演技を見終わったところで、ラブは校庭の方に目をやると、サッカー部が練習をしている。
ラブは、一人の男子生徒を探していた。
(あっ、いた。頑張ってるなぁ、上田君。)
彼の名は、上田拓也。
ラブと同じクラスでサッカー部所属、一年生の時からレギュラーのスポーツマンでラブの片思いの相手だ。
ラブは、ズーッと拓也を目で追っていた。
演技をしていた絵美がチラッとラブの方を見た。