うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
そして数日後の十八時過ぎ。仕事が長引いて約束の時間より遅れて待ち合わせ場所である、駅の改札口に着いた。
隼人、どこだろう……。
退社時間と重なり、たくさんの人で溢れていて周囲を見回していると、壁に寄りかかる、一際目を引く人物が視界を捕らえる。
身長百七十五センチ、スラッとした体形。アイドル顔の爽やかフェイスで、道行く女性は何人かすれ違いざまにチラチラと隼人を見ている。
隼人は私の弟は思えないほど顔の作りがいい。彼は母親似で私は父親似だからかな。たまに恨めしく思うほど。
そんなことを考えながらも彼の元へ近づいていくと、私に気づいた隼人は手を挙げた。
「お疲れ、姉ちゃん」
「隼人もお疲れ。遅くなっちゃってごめんね」
謝ると彼は屈託ない笑顔を見せた。
「いいって。なんせ社長秘書様だもんな」
「もう、からかわない!」
久しぶりに会っても、姉弟のノリは変わらない。ひとしきり笑い合った後、予約しておいたお肉料理が美味しいお店へと向かった。
隼人、どこだろう……。
退社時間と重なり、たくさんの人で溢れていて周囲を見回していると、壁に寄りかかる、一際目を引く人物が視界を捕らえる。
身長百七十五センチ、スラッとした体形。アイドル顔の爽やかフェイスで、道行く女性は何人かすれ違いざまにチラチラと隼人を見ている。
隼人は私の弟は思えないほど顔の作りがいい。彼は母親似で私は父親似だからかな。たまに恨めしく思うほど。
そんなことを考えながらも彼の元へ近づいていくと、私に気づいた隼人は手を挙げた。
「お疲れ、姉ちゃん」
「隼人もお疲れ。遅くなっちゃってごめんね」
謝ると彼は屈託ない笑顔を見せた。
「いいって。なんせ社長秘書様だもんな」
「もう、からかわない!」
久しぶりに会っても、姉弟のノリは変わらない。ひとしきり笑い合った後、予約しておいたお肉料理が美味しいお店へと向かった。