うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
それに……彼との関係には終わりがあるかもしれないのに、私はこのまま副社長のことをもっと好きになってもいいの?

今よりもっと彼のことを好きになったとしても、身を引いて別れることができる?

想像さえできない未来に、普通とは違う形で始まった彼との関係。恋愛初心者だからこそ、この先どうすればいいのか、自分の気持ちはどうなるのか、答えなど出るはずもなかった。



次の日。今日は特に社長に外出の予定はなく、私も比較的スケジュールに余裕がある。

普段はなかなかできない書類や社長が交換した名刺の整理をしている間に午前の勤務時間が過ぎていく。

そして昼休みに入ると、珍しく堀内さんが駆け寄ってきた。

「日葵先輩、ランチご一緒しませんか?」

彼女にランチに誘われることはこれで初めてではない。これまでにも何度か誘われて、昼食を共にしたことがあったから。
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