うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
そんなことを考えていると、二階堂社長は本題に入った。

「桜、今回のことは大変だったな。旧友として、できることはなんでもしたい、桜さえよければ援助をしたいと思っている」

突然の申し出に、社長は歓喜した。

「本当か!? 悪い、恩にきる……!」

「俺とお前の仲だ。当然のことだ」

本当に……? それは願ってもないことだ。Lovelyに援助してもらえたら、きっと軌道に乗ることができるはず。

社長と同じく喜んでいると、二階堂社長はある提案をしてきた。

「援助はする。……それも親族としてだ」

「……どう言う意味だ?」

社長が表情を硬くする一方で、私にも緊張がはしる。

だって親族としてってことは……。

「昔、よく話していただろ? 仲良く遊ぶ朱美と廉二郎君を見て、いつかふたりを結婚させて親戚になりたいなと」

「それはそうだが……」

戸惑う社長に二階堂社長は続ける。
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