うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
肯定することも否定することもできずにいると、朱美さんは先ほどとは打って変わり、訴えるように話し出した。
「あなたがいる限り、彼は援助を受けないと思う。このままじゃ会社の経営は傾く一方よ? ……社長秘書を務めるほど優秀なあなたなら、今後自分がどうするべきかわかるでしょ?」
彼女の言葉に膝の上で拳をギュッと握りしめた。
そんなことあなたに言われなくてもわかっている。……分かっているから苦しいんじゃない。
それなのになにも言い返せない自分が悔しい。だって朱美さんの言っていることはすべて正しいから。
すると彼女はメモ紙を取り出し、ペンを滑らせていく。
そう言うと朱美は自分の連絡先をメモし、日葵に手渡す。
「もちろん簡単に会社を辞めてなんて言わないわ。再就職先は私が手配してあげる。決心がついたら連絡して」
連絡先が書かれたメモをテーブルの上に置くと、伝票を手に立ち上がった。
「あなたがいる限り、彼は援助を受けないと思う。このままじゃ会社の経営は傾く一方よ? ……社長秘書を務めるほど優秀なあなたなら、今後自分がどうするべきかわかるでしょ?」
彼女の言葉に膝の上で拳をギュッと握りしめた。
そんなことあなたに言われなくてもわかっている。……分かっているから苦しいんじゃない。
それなのになにも言い返せない自分が悔しい。だって朱美さんの言っていることはすべて正しいから。
すると彼女はメモ紙を取り出し、ペンを滑らせていく。
そう言うと朱美は自分の連絡先をメモし、日葵に手渡す。
「もちろん簡単に会社を辞めてなんて言わないわ。再就職先は私が手配してあげる。決心がついたら連絡して」
連絡先が書かれたメモをテーブルの上に置くと、伝票を手に立ち上がった。