うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「どう考えても援助を受けるべきです。五千人近くいる社員を路頭に迷わせるおつもりですか?」
厳しい口調で言うと、廉二郎さんは顔を歪める。それでも口を止めることなく自分の想いを吐露した。
「社長の辛そうなお姿も、廉二郎さんが苦しんでいる姿も私は見たくありません。廉二郎さんが会社を想う気持ちを知っています。だからこそ、副社長として間違った判断をして欲しくありません」
誰が聞いても会社のために援助を受けるべきだと言うと思う。それに朱美さんとはまったくの他人ではない。
私よりずっと長い時間、共に過ごしてきた相手だ。……きっとうまくいく。
「日葵は……俺の判断が間違っていると言いたのか?」
震える声で問いかける廉二郎さんにキッパリ言った。
「はい。……残念ながら私はあなたを助けることができません。ただそばで苦しみ、辛そうな廉二郎さんを見ていることしかできないことが、私も辛く苦しいんです」
「日葵……」
厳しい口調で言うと、廉二郎さんは顔を歪める。それでも口を止めることなく自分の想いを吐露した。
「社長の辛そうなお姿も、廉二郎さんが苦しんでいる姿も私は見たくありません。廉二郎さんが会社を想う気持ちを知っています。だからこそ、副社長として間違った判断をして欲しくありません」
誰が聞いても会社のために援助を受けるべきだと言うと思う。それに朱美さんとはまったくの他人ではない。
私よりずっと長い時間、共に過ごしてきた相手だ。……きっとうまくいく。
「日葵は……俺の判断が間違っていると言いたのか?」
震える声で問いかける廉二郎さんにキッパリ言った。
「はい。……残念ながら私はあなたを助けることができません。ただそばで苦しみ、辛そうな廉二郎さんを見ていることしかできないことが、私も辛く苦しいんです」
「日葵……」