うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
苦笑いしながら答えると、彼はスケジュール帳を覗き込んできた。
ふとシャンプーの香りが鼻を掠め、ドキッとしてしまう。
「どれ? ……そっか、結婚式か。びっくりしたよな、あんなにやることがたくさんあるとは」
「は、はい」
どうしよう、まともに廉二郎さんの顔が見られない。
一緒に暮らしはじめてけっこう経つのに、いまだに至近距離に慣れないでいる。
それに私、普段にきっちりと仕事モードの廉二郎さんより、ラフな服装で髪を下ろしている無防備な姿の方が好きだから。
これから結婚して旦那様になる彼に、毎日のようにドキドキしている。
けれどこんなにドキドキしていることに気づかれたくなくて、平静を装う。
「招待客のメンバーがメンバーなので、失礼のないように気をつけないとですね」
うちの招待客はともかく、廉二郎さん側の招待客がとにかく豪華で名前を拝見しただけで恐縮してしまう。
社長と親交の深い各界の大物に、最初は目を疑ったほど。だからこそ頭が痛くなる。
ふとシャンプーの香りが鼻を掠め、ドキッとしてしまう。
「どれ? ……そっか、結婚式か。びっくりしたよな、あんなにやることがたくさんあるとは」
「は、はい」
どうしよう、まともに廉二郎さんの顔が見られない。
一緒に暮らしはじめてけっこう経つのに、いまだに至近距離に慣れないでいる。
それに私、普段にきっちりと仕事モードの廉二郎さんより、ラフな服装で髪を下ろしている無防備な姿の方が好きだから。
これから結婚して旦那様になる彼に、毎日のようにドキドキしている。
けれどこんなにドキドキしていることに気づかれたくなくて、平静を装う。
「招待客のメンバーがメンバーなので、失礼のないように気をつけないとですね」
うちの招待客はともかく、廉二郎さん側の招待客がとにかく豪華で名前を拝見しただけで恐縮してしまう。
社長と親交の深い各界の大物に、最初は目を疑ったほど。だからこそ頭が痛くなる。