うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
思わず顔を上げ彼を見つめると、優しい笑みを向けられた。
「わかったら、絶対にひとりで抱え込まないこと」
そして額をくっつけて、グリグリ押し付けてくる。
「やっ……もう、廉二郎さん!?」
抗議するものの、彼はクスクスと笑っている。
至近距離で笑う彼に、幸せだなってしみじみと感じてしまった。
「井上くん、結婚式の余興で私がどじょうすくいをやるのはどうだろうか?」
次の日。移動中の車内で提案された内容に絶句。
どじょうすくいって……社長が? どじょうすくいってあのどじょうすくいよね?
頭の中で描くものの、社長が実際にやっているところなんて想像できない。
けれど社長は冗談で言っているわけではなさそう。バッグミラー越しの彼はやる気で満ち溢れているから。
「意外性があってウケると思わないか?」
得意気に言われるものの、とてもじゃないけれど社長にそんなことさせられるわけがない。
「社長、お気持ちだけ頂戴いたします。よくお考えください、招待客には各界からたくさんの方がいらっしゃるんですよ? そんな方々の前で社長にどじょうすくいなどさせられません」
「わかったら、絶対にひとりで抱え込まないこと」
そして額をくっつけて、グリグリ押し付けてくる。
「やっ……もう、廉二郎さん!?」
抗議するものの、彼はクスクスと笑っている。
至近距離で笑う彼に、幸せだなってしみじみと感じてしまった。
「井上くん、結婚式の余興で私がどじょうすくいをやるのはどうだろうか?」
次の日。移動中の車内で提案された内容に絶句。
どじょうすくいって……社長が? どじょうすくいってあのどじょうすくいよね?
頭の中で描くものの、社長が実際にやっているところなんて想像できない。
けれど社長は冗談で言っているわけではなさそう。バッグミラー越しの彼はやる気で満ち溢れているから。
「意外性があってウケると思わないか?」
得意気に言われるものの、とてもじゃないけれど社長にそんなことさせられるわけがない。
「社長、お気持ちだけ頂戴いたします。よくお考えください、招待客には各界からたくさんの方がいらっしゃるんですよ? そんな方々の前で社長にどじょうすくいなどさせられません」