うぶ婚～一途な副社長からの溺愛がとまりません～

「行き遅れっていうのはな、結婚適齢期に結婚することができず未婚でいる女性や、結婚適齢期を過ぎて結婚した女性などの、結婚する年齢が本来結婚する年齢より高くなってしまった女性に対して使う、ちょっと皮肉めいた言葉なんだ」

ツラツラと難しく長い説明をした隼人に、兄弟たちは口をポカンとさせ、大きな兄弟組は笑いを堪えている。

「もう隼人のバカ。そんなことまだ教えなくていいから」

「これでチビたちもひとつ賢くなってよかったじゃん」

隼人が頭を撫でると、小さい組は大はしゃぎ。

「うん、俺賢くなった！」

「明日みんなに教える!!」

とんでもないことを言い出した子たちに「教えなくていいから！」と大きな声で言うと、家の中は一気に笑いに包まれる。

その中に自分もいて、やっぱり私は家族が好き。……幸せって思っちゃう。私……この家に生まれてこられてよかった。

その後もみんなで、最後の楽しい夕食の時間を過ごしていった。