うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
『正しいお見合いのススメ』
副社長とお茶をした日から早二週間。私は今まで通りの日々を送っていた。
「社長、本日は十時から営業会議、そして十四時からは企画開発会議のご予定が入っております。社長が会議中、私は郵便局や航空券の発券へ行ってまいりますので留守にいたします」
「わかった、よろしく頼むよ」
スケジュール帳を見ながら今日の予定を読み終えると、社長は私に一枚の封筒を渡した。
「井上くん、悪いけどこれを経理へお願いしてもいいかな?」
「かしこまりました」
「よろしく頼むよ」
丁寧に一礼し、封筒を手に社長室を後にする。
経理課のオフィスがある八階へ向かう途中、ふと足を止めてしまう。
「やはり今日も真面目……よね」
そして誰もいない廊下でポツリと呟くのは社長のこと。
副社長に言われたからか、変に頼まれごとをされなくなったのはもちろん、仕事中にもかかわらず、副社長のことを口にしたり心配することは一切なくなった。
「社長、本日は十時から営業会議、そして十四時からは企画開発会議のご予定が入っております。社長が会議中、私は郵便局や航空券の発券へ行ってまいりますので留守にいたします」
「わかった、よろしく頼むよ」
スケジュール帳を見ながら今日の予定を読み終えると、社長は私に一枚の封筒を渡した。
「井上くん、悪いけどこれを経理へお願いしてもいいかな?」
「かしこまりました」
「よろしく頼むよ」
丁寧に一礼し、封筒を手に社長室を後にする。
経理課のオフィスがある八階へ向かう途中、ふと足を止めてしまう。
「やはり今日も真面目……よね」
そして誰もいない廊下でポツリと呟くのは社長のこと。
副社長に言われたからか、変に頼まれごとをされなくなったのはもちろん、仕事中にもかかわらず、副社長のことを口にしたり心配することは一切なくなった。