うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
社長の奥さまは副社長をご出産後、若くして病に倒れ他界。
幼い頃から男手ひとつで副社長を育ててこられたせいか、とにかく息子が可愛くて仕方ない子煩悩なお方。
もちろん社長の副社長大好きな一面は、社長の秘書しか知らないトップシークレット。
だからこそ社長はこうして秘書である私に、なにかあるたびに副社長の話をしてくる。
今回もまた「最近一緒に食事をしてくれない」とか「なにかプレゼントしようと思うのだが」とか、これまで散々聞かされてきた話だろう。
「はい、副社長が今度はどうされましたか?」
すかさず尋ねると、今度は社長が深いため息を漏らす。
「廉二郎の結婚相手が、なかなか見つからなくて困っている」
「結婚相手……ですか」
「あぁ、そうなんだ」
これには少々驚きを隠せない。まさか副社長のご結婚を考えておられるとは思わなかったから。
目を瞬かせる私に社長は独自の論理を展開する。
幼い頃から男手ひとつで副社長を育ててこられたせいか、とにかく息子が可愛くて仕方ない子煩悩なお方。
もちろん社長の副社長大好きな一面は、社長の秘書しか知らないトップシークレット。
だからこそ社長はこうして秘書である私に、なにかあるたびに副社長の話をしてくる。
今回もまた「最近一緒に食事をしてくれない」とか「なにかプレゼントしようと思うのだが」とか、これまで散々聞かされてきた話だろう。
「はい、副社長が今度はどうされましたか?」
すかさず尋ねると、今度は社長が深いため息を漏らす。
「廉二郎の結婚相手が、なかなか見つからなくて困っている」
「結婚相手……ですか」
「あぁ、そうなんだ」
これには少々驚きを隠せない。まさか副社長のご結婚を考えておられるとは思わなかったから。
目を瞬かせる私に社長は独自の論理を展開する。