うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
けれどすぐに副社長に「なぜそう言い切れる?」と聞かれ、たじろいでしまう。
「それはつまり、その……新鮮な気持ちになったのを、恋愛感情と勘違いされているのではないでしょうか?」
思うがまま口にすると副社長は顎に手を当てて考え込んだ。
「新鮮な気持ち……か。たしかにそれは一理あるかもしれないな」
ボソッと漏れた声に安堵する。
「そうですよね? でしたら私に対する気持ちは恋愛感情ではありません」
胸を撫で下ろし、残りのあんみつを口に運んでいく。
副社長もそれ以上なにも言うことなく、お茶を啜っている。
やはり勘違いだったのかとホッとしたのも束の間、再び副社長は口を開いた。
「さっきも言ったが、父さんからキミのことを色々と聞いた。……大家族らしいな」
「……はい」
両親が共働き故、幼い兄弟たちが体調を崩した時など家庭の事情でやむを得ず、早退させてもらうことが何度かあった。
だから秘書課の同僚や社長には家庭の事情を話してある。それを副社長も聞いたってことは……。
「それはつまり、その……新鮮な気持ちになったのを、恋愛感情と勘違いされているのではないでしょうか?」
思うがまま口にすると副社長は顎に手を当てて考え込んだ。
「新鮮な気持ち……か。たしかにそれは一理あるかもしれないな」
ボソッと漏れた声に安堵する。
「そうですよね? でしたら私に対する気持ちは恋愛感情ではありません」
胸を撫で下ろし、残りのあんみつを口に運んでいく。
副社長もそれ以上なにも言うことなく、お茶を啜っている。
やはり勘違いだったのかとホッとしたのも束の間、再び副社長は口を開いた。
「さっきも言ったが、父さんからキミのことを色々と聞いた。……大家族らしいな」
「……はい」
両親が共働き故、幼い兄弟たちが体調を崩した時など家庭の事情でやむを得ず、早退させてもらうことが何度かあった。
だから秘書課の同僚や社長には家庭の事情を話してある。それを副社長も聞いたってことは……。