うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
次に副社長から掛けられる言葉が予想できて憂鬱になる。
幼い頃から長女として兄弟たちの面倒を見てきた私は、周囲からいつも同じ言葉を掛けられていた。
『偉いね』『さすがお姉ちゃんね』『日葵ちゃんは本当に良い子ね』
大きくなれば今度はまた違った言葉が掛けられてきた。
『苦労しているね』『よくできるね、遊びたくないの?』『私には無理』
社会人になれば、『大変だね』『尊敬しちゃうよ』『若いのに苦労しているんだね』
周囲は必ず私を苦労人として憐れむけれど、一度も兄弟たちの面倒を見ることを苦に思ったことなどなかった。
家族が大好きだし、なにより家族は助け合うものだと思っているから。
だから偉いと言われても違和感を覚え、『私には無理』と否定され、悲しくもなった。
きっと副社長も『大変だな』なんて、言葉を掛けるのだろう。そう思っていたんだけど……。
幼い頃から長女として兄弟たちの面倒を見てきた私は、周囲からいつも同じ言葉を掛けられていた。
『偉いね』『さすがお姉ちゃんね』『日葵ちゃんは本当に良い子ね』
大きくなれば今度はまた違った言葉が掛けられてきた。
『苦労しているね』『よくできるね、遊びたくないの?』『私には無理』
社会人になれば、『大変だね』『尊敬しちゃうよ』『若いのに苦労しているんだね』
周囲は必ず私を苦労人として憐れむけれど、一度も兄弟たちの面倒を見ることを苦に思ったことなどなかった。
家族が大好きだし、なにより家族は助け合うものだと思っているから。
だから偉いと言われても違和感を覚え、『私には無理』と否定され、悲しくもなった。
きっと副社長も『大変だな』なんて、言葉を掛けるのだろう。そう思っていたんだけど……。