うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
やっぱり断るべきだよね。『さっきはつい了承してしまいましたが、やはりお断りさせていただきます』『私ではなくても、副社長と恋愛できるお相手は他にたくさんいるはずです』って。
家はもう目と鼻の先。彼の大きな背中に向かって声を掛けた。
「あの、副社長……!」
呼びかけに足を止めると、彼は振り返り私を見た。
「どうかした?」
首を傾げる副社長に思い切って伝えようとした時、聞き覚えのある声が耳に届いた。
「あれ……? ちょっとやだ、日葵!?」
驚いた声を上げたのは、私たちを見て喜んでいる仕事帰りのお母さんだった。
まさかこんなバッドタイミングで、お母さんと鉢合わせするとは夢にも思わず。微動だにできなくなる。
するとお母さんは素早く私たちの元へ駈け寄ってくると、私と副社長を交互に見てきた。
「日葵ったらなにやっているの? 送って下さったんでしょ? だったら上がってもらいなさい」
「……えっ! いや、でも……」
ギョッとし副社長を見ると、彼は突然現れたお母さんに、私以上に困惑している。
家はもう目と鼻の先。彼の大きな背中に向かって声を掛けた。
「あの、副社長……!」
呼びかけに足を止めると、彼は振り返り私を見た。
「どうかした?」
首を傾げる副社長に思い切って伝えようとした時、聞き覚えのある声が耳に届いた。
「あれ……? ちょっとやだ、日葵!?」
驚いた声を上げたのは、私たちを見て喜んでいる仕事帰りのお母さんだった。
まさかこんなバッドタイミングで、お母さんと鉢合わせするとは夢にも思わず。微動だにできなくなる。
するとお母さんは素早く私たちの元へ駈け寄ってくると、私と副社長を交互に見てきた。
「日葵ったらなにやっているの? 送って下さったんでしょ? だったら上がってもらいなさい」
「……えっ! いや、でも……」
ギョッとし副社長を見ると、彼は突然現れたお母さんに、私以上に困惑している。