うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「あら、本当のことじゃない。前に『人を好きになるってどんな気持ちなの?』聞いてきたくせになに言っているの?」
「ちょっとお母さん!?」
お願いだからやめて! これ以上もうなにも言わないで……!
慌てて抗議するけれど、お母さんは驚きっぱなしの副社長を見た。
「桜さん、冗談抜きでうちの子なんてどうですか? 恋愛初心者ですが家事全般はできますし、結婚相手には申し分ないと思うのですが……」
「お母さん、いい加減にして!!」
ふたりの間に割って入り、いつになく声を荒らげてしまった。
だって私、副社長には恋愛経験豊富だって見栄を張っちゃっているのに。これでは嘘をついていたのがバレバレじゃない。
このままではまずいと判断し、無我夢中で副社長の腕を掴んだ。
「副社長、遅くまでお引止めしてしまい、申し訳ありませんでした!」
「え、いや」
戸惑う副社長の腕を引き、ドアの方へと向かっていく。
すると背後からお母さんの陽気な声が届いた。
「桜さん、ぜひまたいらしてくださいね。日葵のこと、よろしくお願いします」
「ちょっとお母さん!?」
お願いだからやめて! これ以上もうなにも言わないで……!
慌てて抗議するけれど、お母さんは驚きっぱなしの副社長を見た。
「桜さん、冗談抜きでうちの子なんてどうですか? 恋愛初心者ですが家事全般はできますし、結婚相手には申し分ないと思うのですが……」
「お母さん、いい加減にして!!」
ふたりの間に割って入り、いつになく声を荒らげてしまった。
だって私、副社長には恋愛経験豊富だって見栄を張っちゃっているのに。これでは嘘をついていたのがバレバレじゃない。
このままではまずいと判断し、無我夢中で副社長の腕を掴んだ。
「副社長、遅くまでお引止めしてしまい、申し訳ありませんでした!」
「え、いや」
戸惑う副社長の腕を引き、ドアの方へと向かっていく。
すると背後からお母さんの陽気な声が届いた。
「桜さん、ぜひまたいらしてくださいね。日葵のこと、よろしくお願いします」