うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「かしこまりました。では少々お時間を頂戴いたしますので、あちらでお待ちくださいませ」
そう言うと私たちを店内奥にあるソファ席に案内し、私に合いそうな服を選びに行ってしまった。
すぐに他の店員が珈琲をふたつ持ってきてくれてテーブルに並べる。社長は「ありがとう」と言うとソファに座り、それを優雅に飲むが私はそうはいかない。
オルゴールの音色が響く店内。大きな声では話せず小声で社長に訴えた。
「社長、どういうことですか? 私に合う服をだなんて。……日頃の服装にご不満でしたら明日から違ったテイストのスーツを着用してまいります」
もしかしたら社長は普段の私の服装に、不満に思っていたのかもしれない。
外出の際、恥ずかしい思いをさせていた? そんな不安がよぎったものの、社長は声を上げて笑った。
「不満などあるわけないだろ? ……いつも頑張ってくれているキミへプレゼントしたいんだ」
「プレゼント……ですか? いえ、しかし私は秘書として当たり前のことをしているまでです。プレゼントをいただくようなことは、なにひとつしておりません」
そう言うと私たちを店内奥にあるソファ席に案内し、私に合いそうな服を選びに行ってしまった。
すぐに他の店員が珈琲をふたつ持ってきてくれてテーブルに並べる。社長は「ありがとう」と言うとソファに座り、それを優雅に飲むが私はそうはいかない。
オルゴールの音色が響く店内。大きな声では話せず小声で社長に訴えた。
「社長、どういうことですか? 私に合う服をだなんて。……日頃の服装にご不満でしたら明日から違ったテイストのスーツを着用してまいります」
もしかしたら社長は普段の私の服装に、不満に思っていたのかもしれない。
外出の際、恥ずかしい思いをさせていた? そんな不安がよぎったものの、社長は声を上げて笑った。
「不満などあるわけないだろ? ……いつも頑張ってくれているキミへプレゼントしたいんだ」
「プレゼント……ですか? いえ、しかし私は秘書として当たり前のことをしているまでです。プレゼントをいただくようなことは、なにひとつしておりません」