うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
ネットワークを屈指してリストアップをしていると、静かにリビングのドアが開いた。

「やだ日葵、まだ寝ていなかったの?」

私が起きていたことにお母さんはびっくりしている。

「明日も仕事なのに、寝なくて大丈夫なの?」

「大丈夫、そろそろ寝ようと思っていたし」

明日の仕事に支障をきたすわけにはいかない。必要最低限の睡眠時間は確保しないと。

『大丈夫』と伝えたのにお母さんの表情は晴れない。

「本当に大丈夫? 無理していない? ……ごめんなさいね、日葵には色々と迷惑かけちゃって」

「もうなにを言っているの? それに私は迷惑だなんて思ったこと、一度もないから」

本心だというのにお母さんは申し訳なさそうに眉尻を下げた。

「日葵には昔からずっと感謝している。でも私もお父さんも心配なの。……そろそろ日葵も幸せにならないと。誰かいい人いないの?」

さり気なく恋人の有無を聞かれ、身体はギクリと反応する。
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