僕はキミの心臓になりたい
私が手帳に書いたこと。それは……
③羽賀くんと一日一緒にいたい
彼にそれを読まれている時
顔から火が出るほど熱くなった。
お願いだから微妙な空気にならないで!
そして、きょとんとした表情で羽賀くんが言った。
「俺と一緒にって……今一緒にいるじゃん」
ガクリ。
いや、そうなんだけどそういう事じゃなくって!
「だっだから、今日一日羽賀くんとどこかお出かけして一緒に楽しみたいの!」
「ん?今までずっとしてきたじゃん」
この鈍感。
もう……何て言えば彼に私の想いが伝わるのか。
「つっつまり……
私今まで映画行った時もお祭り行った時も
自分が行きたかっただけで
羽賀くんと行きたいって思ってなかったの。
だけど今日は、純粋に羽賀くんといたいんだ。
羽賀くんと一緒にいると楽しくて
自分が病気ってことも忘れられるから。
だから、私この日が来るのずっと楽しみにしてた。
ずっと会いたいって思ってたから……」
自分の素直な気持ちが、スラスラと口から出てきた。
「会いたい」とも、自然に出てきてしまった。
もう煙たがられても、気持ち悪がられても
何と思われてもいい。
これが私の今の正直な気持ちなのだから。