僕はキミの心臓になりたい
サヨナラする時
夏休みが終わり、また学校生活が始まる。
鎌倉に行ったことで、体がほんのり焼けてしまっている。
けど、この日焼けは夏休みを充実に過ごせた証。
それを感じられるのが嬉しかった。
下駄箱で靴を履き替えていると、
「はよー美羽」
ポンと頭を叩かれた。
はっ羽賀くん…!!
「おっおはよ……」
ドキドキしてるせいで、うまく話せない。
ていうか、こんなとこまた誰かに見られたりしたら……
私が周りを見渡してると、羽賀くんはその意味がわかったらしく
「誰も見てねーから大丈夫だって」
まるでカップルがするような会話に
私の顔はさらに赤面していった。
朝から私の体感は忙しい。