僕はキミの心臓になりたい
その日の午後ー。
午前中で学校が終わり、私と夏美ちゃんで
何か食べていこうという話になり
2人で街に出た。
「ここはどう?私一回来てみたかったんだ」
そこは、美味しいと評判のハンバーガー屋さんだった。
私もちょっと気になってたんだ。
「いいね。ここにしよっか」
即決で決まり、私たちはお店に入っていった。
ハンバーガーとポテトとドリンクを注文し
2人で食べながら夏休みの話とか
学校の話とかしながら盛り上がっていた。
女の子同士で、寄り道して
ご飯を食べるのが初めてだったから
すごく新鮮で楽しかった。
しばらくして会話が落ち着いてきた時
夏美ちゃんが静かに話し始めた。
「ねぇ、美羽。実は今日私ね、美羽に相談があるんだ」
相談?何だろう……
こんな可愛くて人気者の夏美ちゃんが
私に相談なんてちょっと光栄だな。
「相談って何?」
夏美ちゃんはストローでグラスに入ってた
アイスティーを一口飲み、話し始めた。