僕はキミの心臓になりたい
今のは本当に夏美ちゃんの声なの……?
夏美ちゃんは私を睨みながら話し始めた。
「私は美羽ちゃんが邪魔だったの」
「え……?」
「瑞稀にずっとベタベタして
休日も2人で遊んじゃってさ……
私が全然瑞稀に近寄れなかったから
早く瑞稀から離れてほしかったの。
だからクラスにもあんたが瑞稀に
ストーカーしてるって噂流したの。
それで、あんたがクラスから
はぶられちゃえば瑞稀も
相手にしなくなると思ったから」
それってつまり、夏美ちゃんてずっと私のこと嫌いだったの……?
「私はあんたを友達と思ったことなんか一度もないから」
言葉が胸にナイフが刺さったように突き刺さる。
ショックで、言葉が何も出てこなかった。
夏美ちゃんは私を置いて、走って帰ってしまった。
放心状態のまま、フラフラと誰もいない
教室に戻り夏美ちゃんの話を思い返す。
夏美ちゃんはずっと私が邪魔で
クラスメイトに私の噂を流してた。
だから、クラスメイトは羽賀くんと
休日に会ってることを知ってたり
私をストーカー呼ばわりしてたんだ。
そして、私と仲良くするフリをして
私に告白の協力させて
私を羽賀くんから離させようとしてたんだ。