僕はキミの心臓になりたい
お母さんに頭を撫でられながら、私は黙ったままうなづいた。
いいの?
私、羽賀くんの事無理に忘れなくてもいいの?
完全に羽賀くんへの想いが断ち切るまで、好きでいてもいいんだ。
「ねえ、美羽」
「何?」
「これからも何か辛い事あったり
悩んだりした時は、ちゃんと言いなさいよ?
これでもお母さんは、あなたの
1番の理解者だと思ってるんだからね」
お母さんの優しい言葉が、心に染み渡る。
やっぱり、お母さんは何でも私のことわかっちゃうね。
誰よりも一緒にいて安心できるお母さん。
昔からそうだったね。
私が病気で苦しんでる時、ずっとそばにいてくれて励ましてくれた。
辛い時はいつも隣にお母さんの存在があった。
ありがとう、お母さん。
すぐに立ち直れるかわからないけど
お母さんの言葉信じて、また頑張ってみるよ。
この日、私は久しぶりに穏やかに眠ることができた。
お母さんの大切さが改めてわかった
そんな日だった。