僕はキミの心臓になりたい




それから数日後。



私はまた学校に通い始めていた。



まだ気持ち的には辛いけど、

何かしてれば気が紛れると思い、勉強に励むことにしたのだ。



来る日も来る日も学校に行き続け、勉強する事だけに集中した。



お母さんから、羽賀くんの事は

無理に忘れなくてもいいって言われてから

少し気持ち的に楽になったんだ。



それから、学校に通い続けてるうちに

私に話しかけてくれるクラスメイトが増えた。



おかげで、今は何とか楽しく学校に通えている。



羽賀くんの事は、あれからずっと見ていない。



実は、私が通い始めてからずっと学校に来ていなかった。



気づかないふりをしていたけど

1週間も休んだことでさすがに気になり

タカさんに事情を聞いてそこで初めて知った。




彼は入院していた。



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