僕はキミの心臓になりたい



勝手丼が名物の釧路和商市場に到着した。



北海道三大市場の内の一つということもあり、

広い市場の中にたくさんの商店が並び、活気が溢れていた。



笑顔で客引きをするガタイのいいお兄さん達を交わし、

惣菜店でどんぶりに入ったご飯を買うと

そこから商店を周り、新鮮な魚介類を選んだ。



私はホタテ、いくら、カニ、うになどの北海道ならではの魚介を乗せた。


羽賀くんは、


「普段食べないような物選ばなきゃ損だよ」



と言い、季節限定の魚や聞いたことないような高級魚を乗せた、豪華な海鮮丼になった。



「美味しい!」



魚介を一口食べた瞬間、思わず声が上がった。


海鮮丼はとても美味しく

身がぷりぷりで弾力があり

今まで食べた海鮮丼で一番美味しかった。



「ここ来て正解だったな」


「そうだね」



今後数年は食べられないであろう海鮮を、じっくり味わって食べた。



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