僕はキミの心臓になりたい
「1人だけ授業遅れたら大変だもんな。よし、決まり!」
「だっ大丈夫だよ。悪いし……」
「じゃあまた来るから!」
そう言って彼は手を振り
病院の奥へと消えて行った。
なんて強引な……
こんな強引な約束、彼なら次の日の朝には忘れるだろう。
羽賀くんは私より忙しくしてるだろうし
学校後は友達と過ごしたりしてるはずだもん。
なので私はてっきり
その場限りの約束だろうと大して気にしなかった。