僕はキミの心臓になりたい




てか、そんな緊張することないのに。


だって私と羽賀くんは恋人同士じゃないんだし、

彼だって健全のようだし、お互いにやましいことなんてない。



「でも、やっぱちょっと緊張するよな!一緒に寝るって考えると」



耳を疑った。


あれ?羽賀くん健全のはずじゃあ……⁇



「なっ何言ってるの⁉︎そんなのダメだよ‼︎」


「わはは。冗談だって!ちゃんと布団の真ん中にテーブル置いて隔てるようにするから」



一気に赤面してしまった。


まるで、私が意識してるみたいじゃん。


自然体でいれるか不安だよ。


それからは部屋で夕飯を食べ、

温泉に入ると今日の疲れがきたのかいっきに睡魔が襲ってきた。



温泉から部屋に戻ると

和室に2枚の布団が敷かれ

片方にすでに羽賀くんが寝ていた。



布団の間には、きっちりとテーブルが置かれていて

その光景に思わずおかしくなった。




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