僕はキミの心臓になりたい



私も、部屋の明かりを消して布団に入った。



隣を見ても、テーブルが邪魔をして羽賀くんの姿が見えない。



「……羽賀くん」


「……」


「やっぱり一緒に寝てもいい?」



寝てることを承知で聞いてみたら、やっぱり返事はない。


気を落として布団を被ろうとしたら、



「いいよ。一緒に寝よう」



優しい声が降りてきて、私はテーブルをどかして二枚の布団をくっつけた。


羽賀くんの温もりが私を包み込んでくれて、それはとても心地よかった。



羽賀くんは私の方を向いて目を閉じていて、私は仰向けで天井を見つめた。



< 162 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop