僕はキミの心臓になりたい
いつの間にか、2人の手は自然と繋がっていた。
羽賀くんの想いが、痛いくらいに伝わってくる。
「だから親父が死んでから俺はずっと思ってきた。
大切な人を守りきれる男になろうと。
自分の命に変えてまでもその人を
愛していきたいって」
羽賀くんは横を向いて、私の目を見つめた。
「だから、美羽のことは俺が守るから」
「本当……?」
「美羽は死なないよ。
絶対に死んだりしない。
俺がさせないから。
美羽はこれからも生きて、絶対に幸せになれるよ。
辛いことあった分、それは必ず
幸せとなって自分に返ってくるから。
俺が保証するから信じて」
羽賀くんの真っ直ぐな瞳には、疑いのかけらもなかった。
うん。信じるよ……
羽賀くんの言うことなら何だって信じられる。
貴方がいるから、私も強く生きたいって思えるんだ。