僕はキミの心臓になりたい
私はこの日から、また入院することになった。
少し数値が上がったからとか聞いたけど
もうそんなことどうでもいい。
病室のベッドでずっと泣き続けた。
だって信じられないよ。
瑞稀がもういないなんて……
病気だったなんて全然知らなかった。
何で秘密にしてたの……?
彼はいつも眩しい笑顔を向けてくれてたから、
まったく気づけなかった。
きっと彼は優しいから……
私が動揺しないように言わなかったのかもね。
瑞稀はやっぱりどこまでも優しかった。