僕はキミの心臓になりたい
スマホに保存してある瑞稀と撮った写真を眺める。
こんなにたくさん瑞稀の写真があるのに
彼はもういないなんて……
信じられないよ。
涙が溢れ、写真がぼやけていく。
毎日毎日泣き続け、体の水分が全て涙となっていった。
看護婦さんから食事が運ばれてくるけど
とても食べる気になれない。
食べる作業というものが、無意味なことのように思えた。
泣きすぎて疲れて、体が衰弱していく。
もういいよ……
もっと体が弱ればいいんだ。
瑞稀のいない世界で生きていたって
きっと今までのようには笑えないよ。
生きる意味なんかない。
だから
私もこのまま瑞稀のところにいかせて……