僕はキミの心臓になりたい
ここまで読んだだけで、涙が止まらなかった。
死ぬまでにやりたいことって
ほとんど私のことばかりじゃん……
泣きながら、次のページを開いた。
『20**/9/28
今日、病院で余命宣告された。俺の病気はもう治らない。あと半年で死ぬなんて、信じられるわけない。病気になってから泣いてこなかったけど、布団の中で少し泣いてしまった。でも、泣いている暇なんかない。ならば、これからは残される周りの大切な人たちのために生きよう。その人に何かを残せられるように生きよう』
このページから瑞稀の日記が記されていた。
彼が生きていた記録だ。
『20**/10/6
中学最後の文化祭。病院に行かなきゃいけなくて結局、何もできずに終わった。この先楽しいことが待っていると信じて、これからは受験勉強に励むことにする』
『20**/10/9
久しぶりに相楽を見かけた。どうやら彼女は青蘭高校を受験するらしい。俺の志望校決まった笑
ちょっとレベル高いけど、勉強頑張るぞ!』