僕はキミの心臓になりたい

「わかった。じゃあ、美羽ん家の住所教えて」


「へ？」


「学校行く朝、俺が美羽の家まで迎えにいくよ。一緒に行こう！」



一瞬思考が停止してしまったが

我に返って慌てて首を振った。



「そこまでしてくれなくても大丈夫だよ！大変だし」


「全然！俺は、美羽の役に少しでもたちたいんだよ。な、いいだろ？」



何とも強引な……


だけど羽賀くんの優しさに、胸が締め付けられた。



なぜここまで優しいのか……？


羽賀くんて世話好きなのかな？



「じゃあ……お言葉に甘えてもいい？」


「おう！任せろ」



彼のおかげで学校に行く不安が、少しだけ和らいだ。