僕はキミの心臓になりたい




俺は一回息を吸って、校門をくぐった。



もともと人付き合いが苦手だから

教室の隅でひっそりしてようと決めていた。



友達なんて作っても、その場限りの付き合いにしかならない。


卒業すれば、みんなバラバラになっていく。


そして中学の友達は忘れて

また高校で付き合いのできそうな友達を作らなきゃいけない。


ずっとずっとその繰り返しだ。


そんな面倒な作業をするくらいなら、周りに誰もいなくていい。



そう思っていた。




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